特定規模電気事業者(PPS)

特定規模電気事業者(PPS:Power Producer and Supplier)

2000年から電力の自由化が始まり、電力事業分野の制度改革が行われたことによって発足した新規事業形態で、一般電気事業者が持っている送信路を通して電力を供給する事業者です。

2015年現在、電力の自由化の対象となるのは、契約電力が50kW以上の需要家であり、特定規模電気事業者の参入が認められています。2015年11月現在、特定規模電気事業者に所属している企業は790社余りです。


 

PPSの役割

電力の小売が一部自由化された現在、消費者はPPSからも電力を買うことができるようになりました。

しかし、現在は、電力会社との契約が50kW以上の大口需要家(主に中規模以上の工場、中小オフィスビル、大規模小売店舗など)に限られています。一部の自治体や小・中学校、高校、マンション、スーパー、経済産業省なども、PPSから電気を購入しています。これらを合わせると、全国の電力需要の6割強が自由化されたということです。

現在、少なくとも大口消費者は、PPSを含めた電力会社の料金体系をにらみ、自分の組織にふさわしい電力会社を選ぶことができるようになったのです。

でも、依然として私たちの家庭には、大手電力会社からしか電力供給がされていません。2016年4月からは、電力会社を私たち自身が選んで使うことができるようになります。つまり、PPSを契約の相手として選ぶことができるようになるのです。